尼崎工業会さまの会報誌『AIAニュース』(AIAニュース No.194 令和6年1月29日発行)に掲載いただいている、弊所寄稿記事「知財の小噺」をご紹介いたします。
※本記事の内容は、2024年1月時点での最新情報です。
※寄稿記事のWEB掲載については、尼崎工業会さまに許可を得ております。
「The BONEZ」 vs 「Number_i」??
スマイルアップ(旧ジャニーズ)事務所を退社し、「TOBE」に所属した元King&Princeのメンバー3名が新グループ「Number_i」を結成しました。この新グループのロゴマークが、有名ロックバンド「The BONEZ」のロゴマークに似ていると話題になっています。

特許情報プラットフォームJ-PlatPatで調べてみたところ、話題となっている2グループのロゴマークらしきものを発見することができました。左側が「The BoNEZ」、右側が「Number_i」のロゴマークと思われるものです。
皆さんは両者が似ていると感じますか?
2023年に出願された3件に関しましては、まだ特許庁の審査結果が出ていません(2023年12月現在)。果たしてどのような結果となるのか、ぜひ動向をチェックしてみてください!
ロゴマークを考えるときのPOINT
今回のようなパクリ騒動が生じた場合、ネガティブな評価が広まり、企業の信頼やブランド価値が低下し、損失を被る場合もあります。ロゴマークは、その商品サービス・ブランド・企業イメージに直接関わる重要なものなので、焦らず慎重に考えることをおすすめします。
1 似ているロゴマークの商標権はないか?
似ている商標の権利者から警告されるリスクを回避するため、事前にチェックしておきましょう。
後からロゴマーク変更しなければいけなくなると、コスト的にもかなり痛い…!
★特許情報プラットフォームJ-PlatPatを使えば、誰でも無料で調べることができます。
2 登録商標以外に、似ているロゴマークはないか?
すでに似たようなデザインが沢山あるロゴマークは、識別性が低く、商品サービスやブランドイメージを世に定着させることが難しい(ロゴマークの効果を十分に発揮できない)場合があります。
★Googleの画像検索などを使えば、誰でも無料で似たデザインのものがないか調べることができます。
知財ワンポイント
ロゴマーク、焦って決めない、慎重に!
事業と共に永く育っていくものなので、納得がいくまで追求しましょう
※法改正などにより、記事の内容が現在の法律や知財を取り巻く状況とは異なる場合があります。